不動産事業STORY01 恵比寿南PJ

border

相場は、自ら作り出せ
恵比寿に高付加価値マンションを
恵比寿南PJ

BOK gallery
border

相場は、自ら作り出せ
恵比寿に高付加価値マンションを
恵比寿南PJ

PROJECT MEMBER

亀田竜生 設計事務所出身のアトリウムデザイン部門の要(一級建築士)
コンセプトとストーリーを武器に「不動産価値」と「建築デザイン」の両立を目指すコーディネーター
市川純子 新卒でクレディセゾン入社後、アトリウムで経験を積んで一級建築士を取得
主にホテル・レジデンシャル新築案件のメインパーソンとして活躍し、ロールモデルとなっている
田邉茂太 2007年新卒でアトリウムに入社
長く法務部門で活躍後、高価格帯の物件を扱う営業部門へ配属
本プロジェクトの営業担当

人気エリア 恵比寿に強い魅力を創出せよ

アトリウムの主力事業である不動産事業。
しかし、仮に人気エリアでも「単純に設計して建築すれば上手くいく・・・」というわけにはいかない。
恵比寿にあるこの土地も一筋縄にはいかない物件だった。人気エリアだけに競争も激しく、ただ建築するだけでは事業として成り立たない。
何か強い魅力を創出する必要がある中、亀田・市川達デザイナーと、田邉達営業によるプロジェクトチームが、高付加価値賃貸物件を作り上げるというミッションに着手することになった。

Problem
  • 高単価なエリアの中での競合優位性づくり
  • 両側が道路の「二面接路」
  • 接面道路の高低差6m
  • 数字で考えると分譲と同じような作りになる
arrow
Solution
  • 恵比寿のストーリーから導いたユニークなデザイン
  • 1階部分はSOHO利用も可能な大胆なラウンジに
  • 壁面緑化の工夫で味わいを演出
  • 質を追求し、他にはない物件に
高低差図

駅チカ、両側が道路ながらも高低差6m

土地は駅から徒歩3分の好立地。しかしメインストリートからは外れた位置にあった。地形は長方形に細長く、中ほどがくびれた不整形な地形であった。おまけに接面道路の高低差が6mもあり、ほぼ二階建ての高さにあたる高低差がある土地であった。
「これでは一階部分が埋もれて窓からの景色に圧迫感がでてしまうな・・・」
「かと言って高い側だけを入口にすると、坂を登って帰宅しなければいけなくなるよね・・・」
早速、チームの腕の見せどころとなった。

プロジェクトメンバーの様子

街歩きと土地の歴史がコンセプトを生む

亀田達は通常、プロジェクトの始めに街歩きとその土地の歴史調査から始める。
不動産会社としては珍しいアプローチだ。アトリウムのデザイン部門では、不動産会社としての商品開発に加えて、コンセプトとストーリーを大切にする為だ。
「私達は、物件のキャラクター性をもたせる建築の領域と、ビジネスとしての不動産業を両立させる役割を担っています。一般的な分譲のマンションと同じような最大公約数的な物件を作っても、借り主にとっては面白くないですし、賃料も想定の範囲内になります。歴史やその街のつくりが、内見に来られる方々をうならせる設計のアイデアにつながります」と亀田は語る。

質感のあるマテリアル

谷間を模し、「質」のある暮らしを

このプロジェクトでは、元々が谷間で丘陵のあった恵比寿という土地のストーリーを活かし、1階には思い切って谷間と丘陵をイメージさせる段差のついたラウンジを設けた。石材に囲われた空間には豊かさと落ち着きが感じられる。
高低差の問題も、恵比寿のストーリーを味方につけ、高い側を緑化して圧迫感をなくし味わいを演出した。
コンセプトは“質”。「上質」な空間体験、「質量」を感じさせるデザイン、「質感」のあるマテリアルをデザインコードにおいた。
「例えば高級感を演出するために真っ白でガラス張りのようなこともできます。しかし、『新築が一番きれい・・・』というのは、精神的な豊かさや、センスの良さを追求するであろう恵比寿の人々には合わないと思います。住む方の求める暮らしの“質”を追求し、石材や木材、グリーンを効果的に使用した、住み続けても味が出るデザインにしました」

共用ラウンジ

共用ラウンジで豊かさを

不動産業の常識でいえば、建物の容積をできるだけ部屋に割り当てて収益性を確保することになるが、1階に2部屋はとれる大きさの共用ラウンジを設け、SOHOにも対応できるつくりにした。
間取りも地形の関係で画一のものでは難しかった為、全64部屋に対して20パターンに及ぶ間取りを設定することになったが、それも部屋ごとの豊かなキャラクター性につながることになった。
万人に受ける物件ではないかもしれないが、「他にはない部屋!ここに決めた!」と、1人の人が思ってくれれば、物件の価値はつくりだせる。
土地の持つポテンシャルを“かたち”として示したことで買い手がつき、現在も恵比寿ではトップクラスの賃料を維持しながら高稼働を続けているそうだ。

今後の展望

不動産業の思考回路に偏ると、周囲の相場賃料のリサーチから相場を決めがちだ。
「収益性を基準とした不動産価値と表現・学問寄りの建築デザインの両立が大事だ」と亀田は語る。「相場は作っちゃえばいい。賃貸だからこそできる遊びの要素が、借り主顧客の『へー、面白いね!』につながります。そして、ラウンジを作らなければ2部屋多めにつくれるような企画にGOを出してくれるアトリウムは面白い 笑」今後もその“まち”の価値を上げ得る不動産と建築の創出に取り組む意気込みだ。

今後の展望